高耐力マイクロパイルとは?
マイクロパイルとは、300mm以下の小口径の場所打ち杭・埋め込み杭の総称です。ボーリングマシンによって地中に小口径の削孔を行い、異形鉄筋や鋼管などの補強材を挿入し、周囲にグラウト(セメントミルクまたはモルタル)を注入して築造するものです。
高耐力マイクロパイルとは、マイクロパイル技術にグラウンドアンカー工法で用いられている削孔技術やグラウトの加圧注入技術を取り入れ、異形鉄筋と高強度の鋼管(油井用継目無鋼管:API規格 N80)を埋め込むことにより高耐力・高支持力の細径杭を築造する工法です。鋼管外径は現在のところ177.8mmと219.1mmが標準で、杭長は50m以上の実績があります。
本工法は、アメリカのカリフォルニア州交通局(CALTRANS)によって1989年のロマプリエタ地震以後、耐震補強用杭工法として採用されて来ましたが、1999年以来わが国においても構造物の耐震補強や狭隘な場所での新設構造物の基礎杭として施工実績が増えてきています。
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